第1回 出会い

 

 

あれは青春の1ページ!

 

私は『ビリヤード』と呼ばれる素晴らしいスポーツに

出会ったのでした。

 

 

終。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「冗談です!」

 

やり直します・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

その当時(高校時代)私には毎日の様に

牌を積み上げる習慣があった。

 

分りやすく言うと、『麻雀』が私達の間で

流行していたからである。

 

しかし若い青年達は直ぐに新しいものを

求めてしまうものである。

 

そして一人また一人と新しいものへと

去って行くのであった。

 

 

 

 

唯一人、私だけを残して・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

秋の装いが到来しつつある天気の良い休日の昼下がり

私は震える手を抑える事ができないでいた。

 

『麻雀中毒』の危険な禁断症状である!

 

 

 

 

そんな私は逸る気持ちを落ち着かせるべく

友人達に連絡を試みたのであった。

 

・・・が、既に興味が萎えた麻雀である

反応は冷ややかなものであった。

 

だがしかし、私は一瞬足りとも動じることは

なかったのである。

 

それは連絡を取っていないリストの中に

友人Kの名が残されていたからであった。

 

 

 

 

コヤツとは朋友と呼びあうほどの間柄である。

 

当然喜んで麻雀に付き合ってくれるに違いないのだ。

 

ザクとは違うのだよザクとは!!」

 

と某アニメの名ゼリフを吐きながら、私はいそいそと

友人Kにコンタクトを取ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

以下は社交辞令が終了した後の電話での会話を

忠実に再現したものです。

 

     (略)

 

俺    「最近、ご無沙汰やし、麻雀したいと思えへん?」

友人K 「麻雀かぁ〜 もうそろそろ潮時やな!」

 

・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局みんなザクだったのである!!」

 

 

 

 

俺    「なぜ・・・・・・。」

 

友人K 「実は内緒にしてたけど・・・ 麻雀に変る凄いものを見つけたんや」

 

俺    「嘘でしょ・・・ 先日まで私のことあんなに愛してるって言ってくれてたのに・・・ 不潔、不潔だわ!!」

 

友人K 「はぁ? きしょいから止めろや! いくらそんなん言っても麻雀はせえへんぞ!」

 

俺    「私のどこがいけなかったと言うの! 誰、誰に惚れたのよ!?」 

 

友人K 「ビリヤードに惚れたんや! だからそんなきしょい言い方しても無駄やで!!」

 

俺    「・・・・・・ビリヤード??」

 

友人K 「俺はわかってるんだよ・・・ おまえは女性の愛に飢えている寂しがり屋さんだということを!!」

 

俺   ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・グフ! なぜそれを!?」

 

 

 

 

友人K 「もしかして・・・・・・ニュータイプかも?!」

 

俺    「はぁ?まあえええわ。 でもなんで、女の子とビリヤードが関係あるんや??」

 

友人K 「そう、それが重要なんや!」

 

俺    「ケチケチせんと教えろや!」

 

友人K 「ビリヤードと言うのはな・・・・・・。」

 

俺    「ゴクッ・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

友人K 「格好いいから女の子にもてる!!

 

俺    「おお〜 なるほど!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

一人身の寂しさのせいなのだろう・・・

 

いくら格好のいいスポーツをしたところで・・・

 

 

 

 

元が中の下の私がもてる可能性は

限りなくゼロに近いであろう現実に

その時はまったく気が付かなかった

のである。

 

 

 

 

 

そしてこの後・・・

 

麻雀の事などすっかり忘れた私は

淡い期待を胸に抱きつつ・・・

 

 

 

 

未知への領域(ビリヤード中毒)に

足を踏入れる事となるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

p.s

もちろん現在も彼女を募集しております!!(泣)