第2回 キュー A





今回はキューの各部名称を紹介したいと思います。





キューの一般的なスタイル


昔は一本の長い木の棒でしたが、キューを持ち運ぶ為に

不便だったので、二つに分割出来るように改良されました。

それが今のキューのスタイルになります。


追記

(運び易いものは裏を返せば盗み易いものなので)

治安が悪いアメリカ等では、今でもハウスキュー

は1ピースのものが一般的です!(笑)





キューの各部名称





★ ジョイント  詳細(第3回に飛ぶ)


キュー(シャフトとバット)を繋ぐ螺子がある部分のこと。


これによって、キューの性能(打球感等)が決まると言って良い

重要な部分なので、各メーカーが一番拘っている所であるとも

言えます。









★ シャフト  詳細(第4回に飛ぶ)


分割した際に木肌が全面に露出している方のこと。


材質は強度と柔軟性を併せ持った、メイプル材が多く用いられて

おり(用途によっては強度に優れたアッシュ材も使われる)、また

近年では、反り難い上、キュー全体の性能を左右する程の素晴ら

しいものが、各メーカーによって色々発表されています。


追記

シャフトは消耗品です。

タップ・先角・シャフト(木肌部分)の順番で消耗していきます!





★ タップ(ティップ)  詳細(第5回に飛ぶ)


シャフトの先端に付いている革製品のこと。


手玉に直接接触する(作用する)大切な部分ですので、多くのプレ

ーヤーが大変拘りを持っています。

また、最近は革製のもの以外に、樹脂系素材のものも多く見られる

様になりました。





★ 先角(フェラル)


シャフトの前方にある白い部分のこと。


手玉とタップが接触する際の、強い衝撃からシャフト(木肌の部分)

を守る為に付いているものです。

昔は象牙等の動物の角や牙が主に用いられていましたが、現在は

樹脂系素材の安価で強度があるものが多く使われています。









★ バット


分割した際に径の太い方のこと。


キューによって(キューメーカーによって)構造に色々なバリエーション

がありますが、難しいのでこれ以上は書きません。(笑)


追記

バットはシャフトと違い消耗する部分が限られていることもあり(グリッ

プ・バンパーラバー以外は)大事にさえすれば一生使えます!





★ フォアアーム


ジョイントからグリップまでの間を指します。


一般的にハギやインレイ等の装飾が施されて

います。





★ グリップ


名前の通り、キューを持つ辺りを指します。


糸巻き・皮巻き・ウッドハンドル(何も巻いてい

ないもの)等があります。





★ バットスリープ


グリップからバットエンドまでの間を指します。

フォアアームと共々、一般的にハギやインレイ

等の装飾が施されています。





★ バットエンド


バットの下部にあり、白色やバットスリープに

合わせて染色された部分を指します。


キュー尻と地面との衝撃からバット自体を最終

的に保護します。(バットの先角)


樹脂系素材が多く使用されていますが、高価

なキューや、古いキューでは稀に象牙が使用

されているものもあります。





★ バンパーラバー(ケツゴム)


バットの最下部に付いていて直接、地面との

衝撃からバットを守るゴムのことを指します。





★ ウエイトボルト


バンパーラバーを外すと見えるボルトを指します。


これを換えることによって、好みのキューの重さや

バランスを多少換えることが出来ます。


但し、キューによって付いているものと付いていな

いものがあったり、外すとバットエンドまでが外れ

てしまうものもあるので、自分で触る前にまず一度

業者さんに尋ねてみるか、頼む方が無難です。